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 編集子は、平成23年度町内会に設置された祭事世話人の一人に選任されました。それは、町内にある鎮守荒神宮と地蔵尊の祭事を統括する祭事総代とその祭事を遂行する祭事当番組、加えて、それを費用面から支えている町内会の間に入ってその調整を任とすることのようでした。最初の仕事が、町内にある鎮守・荒神宮の春祭りでしたが、勇んでその由来をひも解こうとすると、「酒津番地にある八王寺の神社」という矛盾にぶつかりました。残念ながら、その疑問に答えてくれる人はいませんでした。岡山神社庁に問合せもしました。神社庁からは「酒津の八幡神社の摂社(飛地境外神社)として登録されている」との丁寧な説明がありましたが、矛盾についての答えではなかったのです。
 そこから、祭事世話人として、八王寺という土地の起源を探しはじめました。それが、八王寺荒神社の謎を解いてくれると信じて・・・。市や県、あるいは大学の図書館で古地図絵図や古文書の収集が手始めでした。すでに、刊行されている史誌を比較検討しましたが、あまりにローカルすぎて、どんなに拡大しても八王寺の姿は見えてきません。
 そして、平成24年度町内会の総務部長を引受けたのを好機として、八王寺(町内会)ホームページの開設を提案しました。もっと高い目標を掲げれば、調査の励みになると考えたわけです。役員各位の賛同を得て、ホームページプロジェクトはスタートしました。
 市の歴史資料整備室を訪ねたり、法務局で土地の登記を調べもしました。インターネットを使って国会図書館や内閣公文書館の資料も漁りました。国土交通省の岡山国道管理事務所からは、問合せに対する応えを拙宅まで持参してくれました。八間川については、みずしま財団に赴き資料の提供を受けました。
 ある程度の資料が入手できた頃、有識者によるホームページ制作委員会で議論をいただいたのが7月、そのときに一番の眼目だったのが、「昭和10年、倉敷市による町名町界変更で、八王寺町が命名されるとき、安江地内を一部切り取って、それを八王寺町へ追加した」ことです。それをどのように読み取るか? 秋口には、ホームページの原案の形が見えてきましたが、その読み取りに苦慮していました。仮説を立てては検証し、破綻すると、またやり直す・・・その繰り返しです。
 それでも、新年を迎えようとする直前に、不十分ながらテスト版をアップロードできました(併せて、広報版もアップロードできました)。残念ながら、編集子の力量不足、浅学非才ゆえに、先に挙げた眼目に十分に迫れたとは言えません。後年の秀才を待ちましょう。

 最後に、編集子のこの無謀な試みに、ご賛同いただいた平成24年度町内会の梶谷会長と役員の方々に、旧い記憶を紡いでくれた古老の方々に、大切な写真をご提供いただいた方々に、調査にご協力いただいた関係者の皆様に、心より感謝いたします。
 さらに、貴重なご意見をお寄せいただいた制作委員会のメンバーに、くじけそうになったとき励ましてくれた祭事世話人のメンバーに、 お礼申し上げます。

●八王寺(町内会)ホームページ制作委員会 平松 隆志、林俊輔、小松賢作、西井博、渡辺八千代、村上進、虫上守、加川英郎、木村節夫、齋藤正伸
●平成24年八王寺町内会祭事世話人 平松隆志、坂本武志、三宅保正、齋藤正伸、木村節夫、綱島孝之

(2013/3 平松隆志)



「八王寺あれこれ」ホームページを作成するにあたって、参考にした資料の調査先や資料名を下記にあげます。
●国立公文書館デジタルアーカイブ
●国立国会図書館近代デジタルライブラリー
●岡山大学付属図書館池田文庫
●岡山県立図書館デジタル岡山大百科
●倉敷市立図書館 中央・玉島・真備
 
●岡山神社庁
 
●倉敷市歴史資料整備室
●国土地理院
●岡山法務局倉敷支局
●国土交通省岡山国道事務所
 
●水島地域環境再生財団(みずしま財団)
 
●絵図で歩く倉敷のまち 倉地克直、山本太郎、吉原睦 吉備人出版
●中洲町誌 昭和30年 中洲町誌編纂委員会
●語り継ぐ中洲・中島 2006 語り継ぐ中洲・中島編集委員会
●水利ロマン~90年のあゆみ~ 2006 高梁川東西用水組合
●八間川の再生をめざして―八間川調査隊の活動記録― 2000/2003 水島地域環境再生財団(みずしま財団)
 
●岡山国道物語 岡山国道管理事務所編
●早島町の歴史 早島町史編集委員会


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